前回、「実はまだ、『天国の猪木へ』で猪木に対して伝えていない事があります」と掲載しました。それが、3年前の9月29日の出来事です。この時の事は、既に第126回「運命の10月1日」(2024年10月2日掲載)にて漠然と触れています。別にイニシャルを使わなくとも問題がないと思いますので実名で書きます。その時のS氏とは、新日本プロレスの菅林会長の事です。
私は電話で菅林会長に「映画の発表はどうなっているのか。猪木が元気な時に発表させてほしい」と伝えました。それほど、この日の猪木の具合が悪く、焦りのようなものがありました。
菅林会長は「ケイダッシュとアミューズの問題だ」と説明しましたが、私は少しきつい口調で「そんな事で遅れているのは本末転倒だ」と言いました。菅林会長にすれば大変迷惑な話です。この場を借りてお詫びします。
この後、第126回では、
「この日11時面談は『猪木案件』でしたが、面談時間1時間を15分に短縮。キャンセルしなかったのは猪木の重要案件での『確認』でした。内容は控えます。」と掲載しました。
そうです。この日の11時に面談があり、内容は「猪木案件」でした。ただ、この時に「内容は控えます」と掲載したのは、私にその内容を公表する勇気がなかったからです。実はこの日の面談は、9月8日の面談を第1回とする、2回目の面談でした。
9月8日。あるプロレス団体の役員がA社のK氏を連れて来ました。
ちなみに、このプロレス団体は新日本プロレスではなく、役員も菅林会長でもありません。
このK氏から、私に対してとんでもない提案がありました。先程「内容は控えます」と掲載した理由は、「私にその内容を公表する勇気がなかったから」と言いましたが、実は今回もまだ、公表する勇気はありません。しかし、いずれ公表する時が来ると思います。決して、もったいぶっているわけではありません。第126回の時は、その部分をさらっと流して書いてしまったので、それではダメだと思い、今回は少しだけ私の気持ちを確認するために掲載しています。
本来は、この事を公表して「天国の猪木へ」を終えようと思いましたが、前回同様、まだまだ猪木に伝えなければならない事があり、自分自身が「これで最終章にしよう」と思った時に、A社のK氏の提案を公表し、猪木の考えを伝えたいと思います。
そもそも、私がこの「天国の猪木へ」を掲載しようとした理由は以前にも書きましたが、猪木が亡くなる前に週刊誌から事実無根の記事を書かれた経緯があります。当時、猪木の周囲には取り巻き連中がいて、猪木のそこから脱出したいという意向を阻止するために、彼らが週刊誌に事実無根な情報をリークしたのでしょう。猪木が亡くなった当日でさえ、ある週刊誌から私に取材の電話が入ったぐらいです。おそらく、「猪木の死」から更に事実無根な事を書かれる事を予測し、先に私が「天国の猪木へ」を掲載しようと思ったわけです。週刊誌の記者の方も仕事としてやっておられるので、個人的には致し方ないとして、嘘八百の話を週刊誌に売り込む猪木の取り巻き連中には、どうしても許せない気持ちで「天国の猪木へ」を掲載したわけです。
ここで私が心掛けている事は、「猪木と私」の2人だけの会話は一切掲載しない、という事です。何故ならば、それは誰にも証明できないからです。だから、私と猪木の2人だけの会話はたとえ驚く事であっても、私は墓場まで持って行くつもりです。
私がここで掲載している事は、必ず第三者が仲介している事が条件です。例えば、青森のお墓の件では、猪木の本心を聞きました。「これは大事な話だ」と思った時は、翌日に猪木を交えて必ず第三者にも聞いてもらうために、話を繰り返す場合がありました。
今回も中途半端な表現をしましたが、この話はA社のK氏と彼を紹介してくれたプロレス団体の役員は当然知っています。繰り返しになりますが、私自身がまだ公表する勇気がないだけです。
ただ、これも繰り返しになりますが、「天国の猪木へ」が本当に最終章を迎える時には、必ず公表します。
いずれにしても、3年前の9月29日の出来事です。
その2日後、猪木は生涯を閉じるわけです。
次回の掲載は未定です。
(「天国の猪木へ」は不定期掲載です)
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