第150回  猪木とミスター

「ミスター・ジャイアンツ」で知られ、一般的にプロ野球で「ミスター」と言えば、長嶋茂雄さん。ネットニュースによると、6月3日午前6時39分、肺炎のため都内の病院で死去されたという事です。享年89歳でした。
私はジャイアンツファンではありませんが、長嶋茂雄さんには好感を持って見ていました。ちなみに、私には御贔屓のプロ野球チームはありません。ただいま「大谷翔平」ファンです。

さて、ご承知の人も多くいると思いますが、猪木と長嶋茂雄さんは誕生日が同じ2月20日です。猪木は1943年で、長嶋さんは1936年の7歳差です。
生前、私が同席しているパーティーで猪木と長嶋さんが出会った事は2回あります。その2回とも、猪木は長嶋さんと積極的に接触をしていませんでした。何故だかは分かりません。
長嶋さんが亡くなった後、往年の大スターである石原裕次郎や高倉健らと親しく交流があったとネットニュースで知りました。しかし、私が知る限り猪木にはそのような芸能界のスター達と親しく交流したという事はあまり知りません。勿論、福山雅治や桑田佳祐等のスターらが「猪木ファン」である事は広く知られている話です。しかし、親しく交流していたという話は少なくとも私は知りません。いずれにしろ、「2月20日」とスーパースターの誕生日が同じでした。

その猪木が長嶋さんとの関係で私に言った話があります。内容はちょうど1年前の2024年6月15日に掲載しています。
「長嶋選手はオール読売グループによって守られているが、おれは1人でやってきたんだ」。

ここに猪木が長嶋茂雄さんと交わらない何かがあったのでしょうか。
そう言えば、猪木は確か7時2分に亡くなったとの連絡が入りましたが、実際は6時台だと思います。ネットニュースによると長嶋さんが亡くなったのは6時39分。次女の三奈さんが看取ったとの事でした。

しかし、猪木が静かに息を引き取った時は誰も看取っていませんでした。

なぜか急にその時の事を思い出し、猪木が可哀想に思いました。
久し振りに猪木のために涙が出てきました。

「おれは1人でやってきたんだ」です。


次回の掲載は未定です。
(「天国の猪木へ」は不定期掲載です)

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