第82回  猪木の3つ目のメッセージ

誕生日翌日の1月16日の夕刻。私は千代田区永田町にある弁護士事務所にいました。
弁護士先生と「猪木元気工場」の青木社長、実弟の啓介さん、それに公認会計士先生の5人が集まりました。この日に集まった目的は、2021年10月28日に生前猪木が私に託した用件を協議する為です。なんと約2年3か月の月日を費やしました。

この内容は、既に「人生はプラス思考で歩きましょう!」の第526回「猪木からのメッセージ」(2022年11月20日掲載)に書かれています。この時に掲載している主要な部分を抜粋します。

『猪木から「ぜひ会いに来てほしい」という事で、2021年10月28日に実弟の啓介さんと後のマネージメント会社になる「株式会社猪木元気工場」の髙橋社長と一緒に猪木宅を訪問する事になりました。
(略)
私は、これが本日の猪木の「会いたい!」と言った目的だという事が分かりました。
この時の猪木は話す事すら大変なエネルギーを費やしています。それだけに余計な話はしません。むしろ、一言一言が彼にとっては重要な内容なのです。

ここでは具体的な内容は避けますが、
1つは「この部屋から何としても出たい。出してほしい」との事でした。
私は耳元で「わかりました。必ず出します」と手を握り伝えました。
2つ目は「自分は今日まで見られて生きてきた。輝いて逝きたい」との話でした。
私は「猪木さんは、まだ大丈夫です」と少し笑顔で伝えました。
特にここで詳細な内容を明らかには出来ないのが3つ目の話です。
「調べてほしい事がある」との依頼でした。
私は更にしっかりと目を見て「よくわかりました」と言いました。

私はこの場面を死ぬまで忘れないでしょう。僅か数分の会話でしたが生涯忘れません。
私は「わかりました」と言った後「3つのメッセージ」を再確認し、この日の場面を私自身の記憶にしっかりと残すため、2人で慣れない自撮りで写真を撮りました。』

この時、私は「特にここで詳細な内容を明らかには出来ないのが3つ目の話です」と「調べてほしい事がある」との話を掲載しました。その「調べてほしい事がある」が、この日の協議の主な目的です。これに2年3か月費やしたのは、猪木の告別式からお別れ会、そして1周忌法要とお墓の建立等、亡くなってから次々とやらなければならない「行事」があり、やっと少し落ち着いた事もありますが、同時に当時の猪木のマネジメント会社「コーラルゼット」の代表者が猪木寛治であった為、法的手続き等に時間を要したからです。

次回、2月3日に掲載予定です。
(「天国の猪木へ」は不定期掲載です)

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