第65回  オカダ・カズチカ選手に託す

11月9日12時。
都内の料理店で新日本プロレスのオカダ・カズチカ選手夫妻とランチをしました。
何度か「食事をしよう」と言いながら、具体的な日程を決めないままになっていました。
9月12日の一周忌法要にてオカダ選手と会ったので、お互いのスケジュールを確認し、この日になりました。
その時は分からなかったのですが、実は11月8日がオカダ選手の36歳の誕生日だと、前日にネットニュースで知りました。「誕生日の翌日なので、誕生日会だな」と思って出掛けました。

オカダ選手の奥様が、声優・女優・歌手の三森すずこさんであることをその時に知りました。私の年齢では、中々入ってこない情報です。大変素敵な奥様でした。
オカダ選手と何故食事をするのかは、それなりの理由があります。お別れ会や一周忌法要にも積極的に参加していただきました。特に、猪木記念碑の寄付についてのお礼もありました。
オカダ選手には「本来なら猪木と食事をしてほしかったのですが、私が代理となりました」と伝えました。私の中では、新日本プロレスを創立したアントニオ猪木が次世代にわたって引き継いでもらう最有力の選手だからです。36歳という若さです。新日本プロレス100周年にも、オカダ選手はいます。50年後の86歳は、今よりもずっと若くて元気です。
「アントニオ猪木」を語り継ぐ第一人者であってほしいと思います。
オカダ選手は新日本プロレスのトップ選手だけでなく、日本の全プロレスラーのトッププレーヤーであり、プロレス業界の中にあって世界でも名の知れた選手です。それだけにこの日の食事会は、私にとっても「猪木を託す」重要な時間でした。食事は3時間にわたりました。

私は猪木が中国進出に意欲を持っていた事を伝えました。これをオカダ・カズチカ選手に引き継いでほしい、とも伝えました。実は、中国では「オカダ・カズチカ選手」の名前を知っているプロレスファンは、なんと2百万人以上いる、と中国人プロレスラー王彬から聞きました。王彬選手はアントニオ猪木の最後の団体であるIGFに所属した中国人選手で、WWEにも所属した選手です。オカダ選手とも会っています。その彼からの話です。2百万人以上とは、日本とはケタ違いです。王彬選手が言うには、中国のプロレスファンから「オカダ・カズチカ選手」への質問が多くある、との事です。中国人プロレスファンがオカダ選手を知っているのは、ネット時代だからでしょう。中国ではWWEの放送は流れていますが、新日本プロレスの試合も流れているのでしょうか。
ちなみに、意外にもオカダ選手は色々な国に行っているのに、中国には行っていないとの事です。

食事が終わった後、彼は名古屋に移動することになっていました。私も大阪に移動です。別々の新幹線でしたが、車中でオカダ選手からショートメールが入りました。最後の文章に「次は誕生日会をよろしくお願いします」と書かれていました。私は「今日が誕生日祝い」と思っていましたが、そうではなかったので、彼に「では、次回は上海で食事会」と返信しました。

本当に上海で「少し遅れた誕生日会」を行なうと思います。

オカダ・カズチカ選手。猪木さんの事、中国への進出をよろしくお願いします。

次回、11月25日に掲載予定です。
(「天国の猪木へ」は不定期掲載です)

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