代表取締役 湯川　剛

２０２５年２月の冬合宿を終えた１週間後、私は免許証の更新のため自動車教習所に行き、講習を受けました。３年ぶりです。勿論この間、１度も運転はしていませんし、今後も運転をする予定はありません。私の年齢を考えれば返上した方がよいと思います。ただ、生きている間に「無人自動運転車」が一般化した場合、免許証がないと乗れないなら、と更新しているだけです。あわせて、認知症テストもあり、これを試してみたい気持ちもありました。３年毎の刺激です。もう「刺激」など求める年齢ではないかもしれませんが、性格でしょうか。いつも「刺激」や「感動」を求めている自分がいます。

さて、ＯＳＧグループは２０２２年１０月に中華総菜メーカーのＤ＆Ｄ（Dragon＆Dining）へ資本参加しました。Ｄ＆Ｄは昭和３２年創業の屋号「元祖五十番神楽坂本店」を所有しています。２０２２年の出来事ですので、この話はいずれ「人生はプラス思考で歩きましょう！」で登場します。
既に何度も掲載していますが、ＯＳＧグループは創立１００周年に向けて、従来の「水」事業と「衛生」事業に加え、「食」事業の３本柱を経営の基礎にしています。「食」事業は、２０１８年に設立した食パン専門店「銀座に志かわ」に次ぐ２つ目のブランドとしてＤ＆Ｄがあります。このＤ＆Ｄに新しい工場として「秦野工場」を建設する事になりました。ＯＳＧグループとしては「食品工場」建設は新たな挑戦であり、近年にない投資額です。
２月のＤ＆Ｄ役員会で、工場は５月完成予定と報告されました。この工場が決まるまで、私たちは関東周辺の工場を数か所見学しましたが、最終的に神奈川県に決まったわけです。

同じように、今年の２月にＯＳＧグループの中で新しい動きが始まりました。
それは「食」事業の３つ目のブランドとして、２０２３年５月に資本提携した嵜本ベーカリーです。これも２０２３年の出来事ですので、いずれ「人プラ！」で掲載されます。
話は戻ります。この嵜本ベーカリーが、新店舗としてスイーツ系ベーカリー「and more」を昨年９月にオープンしました。その「and more」は、当初それほどの成果は出なかったのですが、今年の２月に一気に話題の店になりました。理由は、インフルエンサーが「and more」を取り上げ、それが現在の言葉で言う「バズった」わけです。まだこの実験は成功したとは言えませんが、これからの動きを注目すべきものです。２店目出店となれば、この実験は実験でなくなり、本格的な事業拡大へと進んでいきます。

ここにきて、「銀座に志かわ」のビジネスモデルも、この２月から１つの実験を始めます。それがカフェ併用店の誕生です。従来のテイクアウト方式とは別に、「銀座に志かわ・築地店」をリニューアルし、「食パン専門店」にカフェを併用したモデルチェンジです。
２０２５年２月は、このように「銀座に志かわ」のカフェ分野への進出、嵜本ベーカリーの新しい形態のスイーツ系ベーカリーへの実験、さらにＤ＆Ｄの新工場設立と、８月２９日の創立５５周年記念式典を経て、１００周年に向けた将来の強い経営基盤の１つの柱である「食」事業への布石を打つ２月です。
今後、Ｄ＆Ｄの「元祖五十番神楽坂本店」や嵜本ベーカリーのスイーツ系ベーカリー「and more」、さらに「銀座に志かわ」のCOFFEE ROASTERY等、３業態の店舗が全国展開へと夢は広がります。そのためには、１つ１つの事業が実験であり、挑戦であるわけです。

ちなみに、私は７１歳の時に食パン専門店事業に挑戦し、今年７８歳にてカフェ店経営に挑戦する事になりました。
これは私への実験でもあり、この事が私への「刺激」でもあるわけです。
こうして、私の「余命１０年宣言」が動き出しています。


次回、１月２９日に掲載します。

ご意見、ご感想は下記まで
support@osg-nandemonet.co.jp