代表取締役 湯川 剛

今回も「銀座仁志川」関連の話を続けます。
毎年1月に加盟店様向けの「新春トップセミナー」が開催されます。コロナ禍で企画された事で、会場でのリアル参加もありますが、オンライン参加もあります。
高級食パンブームから一転、業界はレッドオーシャン化し、淘汰の時代へ突入しました。
他社の事ではありますが、本部と加盟店とのトラブルが表面化したり、閉店のニュースがあったりして、「食パン専門店」業界はネガティブ情報で溢れています。そんな時でも、いや、そんな時だからこそ、本部の姿勢を鮮明にしなくてはなりません。細かな事は別として、私は特に2点に注意を払っていました。それが「ブランド力の構築」と「新製品開発」の2点です。
この点については、ベーカリー業界で経験者の「銀座仁志川」髙橋社長であっても、認識していないところもありましたので、しっかりとサポートしました。その中の1つが「新春トップセミナー」の開催です。髙橋社長はテレビ等のインタビューにおいては、抜群の力を発揮してくれます。彼のキャラが上手く活きています。そんなキャラですので「新春トップセミナー」においても「表現者」として適任です。2023年度のトップセミナーの方針は、前回も掲載しましたように「高級食パン戦国時代・優勝劣敗決定戦の年」を掲げていましたので、そのテーマについて話してもらいました。

「優勝劣敗決定戦」という言葉は、説明しなくても非常に分かりやすいタイトルです。優秀な店舗は勝ち残るが、劣っている店舗は退場となります。これは何も「食パン専門店」市場に限った事ではありません。どの業界にも通じます。私が好んで使う言葉です。私は50年以上の経営で、OSG社内でもたびたびこの言葉を用いました。優秀なら勝ち残る・劣っていれば負ける。そして、負け組のお客様を勝ち組が獲得するわけです。これを「残存者利益」と言うのでしょうか。よって、その地域で何としても勝ち残るために、「本部と地域店舗」が一体となって乗り切らなければならないわけです。
もう1つのテーマが、「食パン戦国時代」という古めかしい言葉を使っています。私たちは学生時代から日本史の中で「戦国時代」を学びます。だから、取り立てて説明しなくても何となく分かる言葉です。教科書だけではなく、小説や映画、テレビドラマ等でもこの「戦国時代」を背景にした物語を知ります。NHK大河ドラマでも多くの武将が取り上げられました。勿論、事実と異なる脚本の力で視聴者を引き付ける事があると思いますが、いずれにしろ「戦国時代」は優勝劣敗の物語です。勝つために「戦国時代」はあらゆる武器や諜報を活用します。
「銀座仁志川」はベーカリー業界においても数少ない「法人営業」を活用しています。「銀座仁志川」の母体であるOSGは、開発営業をして今日までの生業にしています。
この時の「新春トップセミナー」では、多くの企業からご注文をいただいた事例も発表しました。このように「勝つため」「生き残るため」にあらゆる戦略・戦術を駆使しなくてはなりません。だから私は、「戦国時代」と言ったわけです。
こうして2023年の「新春トップセミナー」は、髙橋社長のスピーチで終わりました。そして、この日から「銀座仁志川」は2023年を髙橋社長を中心に邁進します。

私は映画やテレビドラマで見た合戦シーンを思い浮かべながら、この「新春トップセミナー」に参加していました。さて、2023年の高級食パン市場の戦国絵巻はどのようになるのか。この時点では、まだ全く白紙の状態でした。


次回、10月1日に掲載します。

ご意見、ご感想は下記まで
support@osg-nandemonet.co.jp