2022年12月。
週刊誌系のオンラインニュースで、「根上」の本部と加盟店とのトラブルについてアップされました。この記事が2023年以降の「食パン専門店」市場におけるネガティブニュースの最後のとどめになります。
「根上」は、既に創業メンバーによる経営から投資会社主導の経営に移行していました。記事によると、「根上」の業績悪化の原因は食パンブームが去っただけでなく、コロナ禍の影響が重なった、と掲載されていました。
「銀座仁志川」も、2022年上期までは黒字経営でしたが、下期に入ると厳しい状況になってきました。実際、経営している立場から言えば、「ブームが去った」「コロナが原因である」というのは言い訳にしか過ぎません。下期より「銀座仁志川」の業績低迷に影響を与えているのは、ひとえに経営者である私の経営能力の優劣にあると思っています。
OSGは2020年に創立50周年を迎えました。そして、創立100周年を迎える2070年までには、従来の「水」市場と「衛生」市場だけに留まらず、第3の市場として「食」市場を構築しなければなりません。
規模の違いはあるとはいえ、サントリーがウイスキーメーカーからビールや一般飲料メーカーの道を歩んだように、また、味の素が化学調味料メーカーから総合食品メーカーになったように、「次の市場」を構築する事が創業者の「100年企業」への思いです。それを先頭に立って、「道なき道」を切り拓く事が私の使命だと思っています。
71歳で「食」市場に参入した私の弱点は「経験不足」であり、それは「決断の誤り」に直結するわけです。しかし、短期的な視野でOSGが「食の市場」に参入したわけではなく、「100年企業」を目指す上で「食」市場の参入を行ったわけで、長期的視野に立って行う第1ラウンドに過ぎないとも言えます。このレッドオーシャンをどう乗り切るのか。
コロナ禍の真っ最中であった2022年も終わろうとしています。
先が見えない事への不透明感が、私の経営判断を大いに鈍らせています。ただ私は、どのような時代であっても物事をポジティブに捉え、積極的な経営姿勢を崩さない事だけは自分自身に言い聞かせていました。
個人的には、「猪木の死去」がこの年の最大の出来事です。亡くなった猪木の最期の棲み処、お別れ会や映画制作、さらには猪木の墓地及びブロンズ像の建立等、猪木が私に「託した」として受け止め、翌年に「猪木関連」としてやるべき事が多数あります。
事業面では、かつてOSGグループの成長エンジンと言われた「銀座仁志川」が「食パン専門店」ブームの波に乗り、その波が今やレッドオーシャンという荒波にさらされています。この状況を乗り越えるのは「創業者の情熱」以外にありません。そのような意味において、創業者として挑戦する舞台のお膳立ては揃ったわけです。
12月28日。
両国国技館にて猪木不在の「猪木ボンバイエ」が開催されました。あと4日で2023年を迎えます。明るい材料は何もありません。将来を保証する材料もありません。しかし、そのよぅな年の瀬を何十年も経験してきました。あとはやるしかありません。
次回、9月10日に掲載します。
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