2022年11月1日。
銀座仁志川のオーナー会・理事会がありました。
「食パン専門店」業界は、レッドオーシャンの真っ只中です。即ち、「淘汰の時代」に突入しています。特にネットニュースでは、「根上」の本部と加盟店とのトラブルが取り上げられ、業界全体においてもネガティブな空気が流れています。そのような状況の中でのオーナー会・理事会でした。ある理事から、「これからの銀座仁志川はどのようになるのか」との質問が出た事をきっかけに、ほとんどの理事からも似たような質問が次々と出ました。私も理解できないわけでもありません。
そこで私は、「食パン専門店業界がどのような状況になろうとも、銀座仁志川が設立当初から掲げた理念の旗を降ろす事はありません」と答えました。即ち、社名の由来にもある「仁志川」は以前にも掲載(第544回 「銀座仁志川」社名決定 2023年4月1日掲載)しましたが、「世界に通用する食パンを作ろう」という事です。「言うは易く行うは難し」の例えがあります。「世界に通用する食パン」の実現を目指すためには、「商品開発」はもとより「知名度向上」や「ブランド構築」に寸分の油断があってはなりません。このレッドオーシャンの環境の中にあったとしても、本部として「商品開発」と「ブランド構築」を止める事なく邁進する、という意味で発言しました。
ところが、私のこの発言に対して一部の理事から、「それは加盟店がどうなってもいいという意味か」とか「加盟店はどうなろうとも、本部だけは守るという意味か」という質問が出て、私は驚きました。本部の役割として「商品開発」と「ブランド構築」は必要不可欠であり、例え取り巻く販売環境が厳しくても、その姿勢は崩してはいけません。他社ブランドの事で銀座仁志川には関係はありませんが、レッドオーシャンの中にあって商品開発をしない、また、「高級食パン」と言いながらスーパーマーケット等で値段を崩して販売している同業他社もあります。しかし、それこそ他の加盟店さんにとって悪影響を及ぼす以外の何物でもありません。レッドオーシャン化とは、別の意味ではその業界に注目が集まり、結果として多くの企業が参入してきた証でもあります。これは「食パン専門店」業界だけにはあらず、過去を振り返れば数え切れない程の事例があります。コンピュータ業界や介護業界等がその一例です。現在も生き残っている企業は、それらを経験し、淘汰の波をくぐり抜けた企業だけです。
本部として取り巻く販売環境が厳しければこそ、更に「商品開発」と「ブランド構築」を強化しなくてはなりません。その考え方は、設立当時よりFC展開を始めるにあたり「本部の使命」として明確に打ち出していました。ところが、私の発言に対し、理事からの反応が上記の解釈になる事に驚きを隠せませんでした。何故そのような発想になるのか。発言された理事の共通点は、いずれも2代目・3代目として経営をされている方です。ゼロから創業する経験を持たない経営者の方は「他者依存」が強くなり、時として「責任の転嫁」に繋がる事もあります。勿論、加盟店様の中には2代目・3代目のオーナー様として、そのエリアでしっかりと経営されている方は数多くいます。「そのエリアで銀座仁志川の看板を掲げ、いかに地域のお客様のお役に立つか」という発想を持っておられる経営者の方もいらっしゃいます。地域密着型経営の基本となる「お客様への関心」を持っておられる経営者はどのような時代になっても強い、とこの日の理事会で再確認しました。
次回、8月10日に掲載します。
ご意見、ご感想は下記まで
support@osg-nandemonet.co.jp