代表取締役 湯川 剛

「銀座に志かわ」の社長である髙橋社長は、私と同様に「仕事大好き人間」です。
髙橋社長との出会いは、アントニオ猪木を通じて知り合いました。パン業界の事を知らない私が、既に三重県でベーカリー事業を展開している髙橋社長に電話をした事が、「銀座に志かわ」のスタートです。以前に「人プラ」で掲載(第541回 71歳の「かっ!」 2023年3月1日掲載)した通りです。

私の周辺には「仕事大好き人間」の社長が多くいますが、その社長らの共通点として「遊び大好き人間」も兼ねています。しかし、私が知る限り、髙橋社長はあまりお酒を飲まないので、いわゆる社交の場にはあまり興味がない感じです(知らんけど・笑)。
その分、オシャレに出費されている感じです。また、有名タレント等の交友関係も広く、「銀座に志かわ」にとっても大きなプラス効果になっています。年齢的にも若く見られます。テレビ取材にもよく登場してもらいますが、「銀座に志かわ」の「食」のイメージにピッタリの存在です。少しシャイなところがあり、元々髙橋社長と出会ったきっかけは、アントニオ猪木のマネジメント会社で社長を兼任していた時でした。その時、猪木の4番目の奥さんからかなりのプレッシャーを受けた事で社長を辞められた経緯があります。また、それ以前の職場でも経営者からの外圧により、経営から離れたと聞いています。
そのような背景から、「銀座に志かわ」では極力髙橋社長にはプレッシャーを感じさせないように配慮していました。例えば、加盟店様からの問題等は全て私が引き受けていました。コロナ禍のある時、私は髙橋社長に電話で「大きな声では言えませんが、実は私はこのような乱世がどこか好きです」と伝えた事もあります。平常時の経営には髙橋社長、乱世時の経営は私と、とてもベストなコンビであると思っています。役割も髙橋社長が商品の開発やパンの工房関係を担当し、私は販路拡大のための加盟店対応を主に担当していました。

そんな髙橋社長の広い交友関係と商品開発力から、予約の取れない日本料理店で有名な「K」のKオーナーとの間で、新商品の開発が進んでいるという中間報告を受けました。「銀座に志かわ」にとっては、初めてのパン以外の商品の発売です。商品開発はかなり進んでいたのですが、私はふと疑問に思い「この商品を開発するにあたり、製造委託している工場を視察した事があるのか」と尋ねました。返答は「一度もない」との事で、急遽視察する事になりました。
「銀座に志かわ」のブランドで発売するので、どのような委託工場なのかを確認しなければならない、と初めて会ったKオーナーにも注意し、一緒に視察に出掛ける事になりました。この商品開発の発売には、大手食品メーカーも関わっている事も知りました。私は知りませんでしたが、お任せ料理界では有名なKオーナーなので、他の有名菓子ブランドともコラボをしているとの事でしたが、このような委託工場の視察は初めてです、との事です。人気店であるだけにKオーナーの風貌も中々格好がいいです。聞くところによると、国内だけでなく、海外にもKブランドのお店や商品があります。それだけに、半年以上にわたる商品開発を経て発売となりました。「銀座に志かわ」にとっては、パン以外の初の商品であり、このコラボ商品は失敗は許されない商品でした。


【追記】
前回も掲載しましたが、第1回「人生はプラス思考で歩きましょう!」(略:「人プラ」)は2005年1月1日から始まりました。私が58歳の時にスタートしたわけです。
時々、お取引様やOSGを辞められた元社員さんから「読んでますよ」と言われ、恐縮しています。21年前は10年以上前の出来事を掲載していましたが、最近では5年前の出来事を掲載しています。そうすると、例えば今年の8月29日の「OSG創立55周年記念式典&謝恩パーティー」の出来事は、2030年の掲載予定であり、その時私の年齢は83歳になります。ようするに、私が倒れる時「人プラ」が途中経過で終わるわけです。

そんな折、私は創立55周年記念式典を終えた夜に「余命10年宣言」を行いました。
その結果、今月末より別枠で月1回程度、2025年8月からの出来事を掲載したいと思っています。これなら「人プラ」が途中経過で終わる確率が低くなります。
タイトルは、「人生はプラス思考で歩きましょう!余命10年宣言編」(略:「人プラ余命10年」)です。従来の「人プラ」(月3回)とは別に、「人プラ余命10年」(月1回程度)を月末に掲載する予定です。

次回、10月1日に掲載します。

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