代表取締役 湯川 剛

最近の「人生はプラス思考で歩きましょう!」(略「人プラ」)は、ほとんどが2019年当時の「銀座に志かわ」を掲載しています。とは言え、この当時「銀座に志かわ」の仕事だけに時間を費やしているわけではありません。他の業務もこなしています。
個人的な案件としては、映画「セカイイチオイシイ水」(略「セカミズ」)が映画館にて上映され、フィリピン日本映画祭に出品した事もあり、上映活動に動き回っていました。

本日は、映画「セカミズ」についてお話したいと思います。昨年12月10日に掲載した「第569回:2018年秋から冬」の中での内容に関係します。
簡単にまとめますと、『映画の出演者や監督及び製作に関わった全ての人らが集まって初号試写会がありました。OSGからも社長以下、幹部らが鑑賞しました。試写会後、近くの店で打ち上げがありました。その席上で私は、そっと幹部に「あの映画は感動したか」と質問し、自分は感動していない、と伝えました。これが後々に、試写会で見た「セカミズ」とフィリピン日本映画祭に出品し、映画館で上映している「セカミズ」とは違う理由です。その理由を「後程お話します」と書いていながら、この「後程話す」が抜けたまま、いきなり映画「セカイイチオイシイ水」がフィリピン日本映画祭に出品しました』となっています。
実は、私の友人がこの「人プラ」を読んでくれています。今回「後程話す」と言っていたが、何の説明もしていない、との指摘を受けました。

私は映画「セカミズ」の試写会を見て、全く感動しませんでした。そこで、Yディレクターに初号試写会の前の関係者が見るラッシュ試写を見て「あなたは、『2度見て2度とも感動した』と言ったが、どの場面を感動したのか」と初号試写会の翌日に連絡しました。実は、私自身の手元にもラッシュ試写用の映像をもらっていました。しかし、忙しくて見る時間がなく、代わりにYディレクターに見ておいて下さい、とお願いしました。私は、OSG幹部らとスクリーンでの初号試写会で鑑賞するし、またそれを楽しみにしている、と伝えた事があります。いずれにしろ、私の思い描いていた映画ではないので、撮り直す事も含めて監督と面談する事になりました。後日、監督との面談が設定されました。監督の言い分を聞くと、Yディレクターを通じて湯川会長の感想を聞いている、との事です。
Yディレクターからラッシュ試写を湯川会長が見て「2度見て2度とも感動した」と聞いたとの事です。監督は「それは良かった」となり、完成品へと編集作業が進んでいったわけです。
私はその事情を聞いて、「監督側の立場もよく理解しました」と伝えました。とは言え、初号試写会で見た映画で世に出すのは出来ない。何とかならないか、と数時間に渡るミーティングを行いました。監督は「映画『セカイイチオイシイ水』は完成品である」との主張でした。私は私で、「あのままでは完成品ではない。私が求めている映画ではない。よって、撮り直そうと思っている」と伝えました。監督は「撮影から1年近く経っているので、状況も変わる。出演者のスケジュールもある。更に費用も掛かる事を分かっているのですか」との意見です。監督の言い分は誠に正しいです。そもそもの問題の原因は、私自身がラッシュ試写を見ていない事にあるわけです。ただ、日々忙しいスケジュールの中で過ごしている私にはDVDのラッシュ試写の映像を見る事はかなり難しく、その為Yディレクターに依頼したわけです。赤井英和さんらの出演者のスケジュールもあります。アミー役の子役さんも1年を過ぎているわけです。

さあ、どうしたらいいのか。自分の思いを妥協してこのまま上映するのか。協力が不可欠な監督が撮り直しを拒否している等、費用以外にも大きな壁が私の思いの実現を阻んできました。

「2度見て2度とも感動した」を実現したい。
出来るのか。

次回、5月20日に掲載します。

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