代表取締役 湯川 剛

約120名の管理職のみが参加する2日間の合宿。社長職から会長職になってからの私は、殆ど参加はしません。逆に言えば、社長職の時は殆ど私が旗振りをしていました。
私が社長時代に支えてくれた現在の幹部は、それに気を使ってくれているのか、私の出番を設けてくれますが正直、あまり気が進みません。
前回「私だけの合宿」と書くと、何か寂しいイメージを感じる人がいるかもしれませんが全くの逆です。この2日間、ひとりで考える時間がたっぷりあり、私なりに充実しています。

前回も伝えましたように恒例の冬合宿の課題は大きく2点でした。
ひとつは「創立50周年」に向けての事業計画であり、準備です。
ふたつ目はグローバル化において「アジア元年」に向けての事業計画です。
この2点を私なりに2日間、一人になって考えてみました。
全員が「創立50周年」を考えている時、私は「創立100周年」を考えました。
創立50周年を大きな「節」として、更なる創立100周年に向けての構想です。
創立100年というととんでもない遠い存在に思えますが、あながちそうではありません。2020年の創立50周年に入社する新卒社員の皆さん達は100周年で72歳です。 現在でも「人生100年時代」と言っていますので、50年先の70歳は今とは比較にならないくらい元気で若い筈です。医療分野では老化現象の解明は間違いなく進んでいます。恐らく定年も70歳で本人の希望によっては80歳近くまで働けるのではないでしょうか。
ということは、創立50周年を迎えた時の新入社員の皆さんは創立100周年を目撃する訳です。そう考えれば、あながち遠い存在ではありません。
その100年に向けての第1歩は、51年目の人事でした。

次に「アジア元年」についてです。
創立50周年を検討している時に、私は創立100周年を考える。となれば、「アジア元年」を検討しているならば、本来、私は「世界市場」を検討しなければなりません。
しかしグローバル化において、まずは「アジア市場」を拡大しなければなりません。その為にもアジアの雄である中国市場をしっかり構築しなければなりません。

私はこの10年間、中国への足掛かりを作る為に奔走してきました。その結果、中国で多くのネットワークも出来ました。しかし、これからは次のリーダーにバトンタッチしなければなりません。そんなあれこれを考える2017年の冬合宿はまさに次の一手を考える時間を費やしました。
ただ古希を迎え、昔のように自分が先頭に立ってやることは出来ません。とはいえ、私も元気である内は何かに向かってエネルギーを賭けたいなと思っています。
出来れば、今まで全く経験した事のない「未知の世界」へ挑戦したい気持ちがあります。
OSGグループの事業は殆ど私が手掛けてきましたので、それ以外の挑戦です。

そんな気持ちで冬合宿が終わった頃に私に想定外の出来事が起こりました。

「想いは実現する」「強い想いは、その現象を引き寄せる」という言葉を社内外で何百回となく言葉に発してきました。古希を迎えても「未知の何かに挑戦したい!」というエネルギーが日に日に高まっていました。
「何かに挑んでみたい」という事は、別の切り口で表現すれば「闘ってみたい」というような思いに掻き立てられていました。その「思い」が更にステージアップし「想い」になった頃、「まさか!」という事態が起こりました。

2017年を語る時にこの出来事を抜きに語る事は出来ません。
私の人生に「青天の霹靂」という言葉を使うならば、ベスト10に入る出来事です。

その「まさか」とは・・・。

(次回に続く)

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