代表取締役 湯川 剛

2016年8月8日の「長喜嘉定工業団地」4社合同オープニングセレモニーも無事終了。
ここからが新しいスタート。それぞれの目標に向かって動き出す訳です。
日本住宅が1軒でも多く中国人に使用してもらえればそれだけ日本に対するイメージは良くなると思います。またラーメン発祥の地である中国で日本人が独自に考案した日本のラーメンは、間違いなく中国人にも受け入れられ中国と日本の交流が深まります。
更にアントニオ猪木氏主宰のIGFが中国初の「プロレス道場」が設立された事は意義深い事だと思います。中国は昔から少林寺があり、カンフー映画は世界中に広まっています。ブルースリーやジャッキーチェンなどの世界的スターも誕生している訳です。そのような意味で格闘技が広がる土壌は十二分にあると思います。鄧小平の経済開放が始まって、まだ40年そこらです。人間は豊かになれば「文化」に目覚めます。そのような意味からいえば、「長喜嘉定工業団地」の「工員のいない工業団地」の4社オープンは意義深いスタートでもあります。そのきっかけを作ったのが「水密碼館 ~Water Code~」です。

さて、そんな思い耽る余裕もなく私は3日後には上海からインド・ニューデリー出張の準備をしていました。

話は変わりますが、2011年1月に創立40周年記念式典のテーマは「中国からアジア、そして世界へ」でした。式典のテーマの通り1000人を超えるお客様の内、中国人招待者が100人を超えていました。式典での来賓挨拶に中国国家体育局副局長のスピーチもありました。第2部のパーティには所々に中国文化も取り入れました。
あれから5年が過ぎた訳です。創立50周年までには「中国からアジア、そして世界へ」の「アジア」までは私の責任の下で何とか足掛かりだけは作っておきたいと思いました。創立40年から50年までの10年間にOSGは進化しなければなりません。
創立50周年記念式典まであと4年です。この4年間にOSGは「中国からアジア」の「アジア」への足掛かりとして私は16年8月11日、インド・ニューデリーに向けて上海空港に向かいました。今回の出張は2泊4日の「弾丸出張」で上海に戻ります。

今回のニューデリーは初めてです。とはいえ、無計画に行くわけではありません。私が加盟しているボランティア団体「公益社団法人アジア協会アジア友の会(略、アジア協会)」のインド支部の関係者を通じて知り合った人達を頼って行く訳です。そういえば、私が挑戦してきたあらゆるビジネスの最初は極々わずかな一筋の繋がりから行なっていることが多い訳です。今回もそのような意味では、まずインドの方と一人でも多く会う事です。限られた時間ですが風土とか習慣や文化に、まずは触れる事が目的です。

ところで何故私はインドに行ったのかという事です。そこには一つの理由がありました。
03年にはじめて中国に進出したことは既に何度も「人プラ」で掲載しています。
私が中国に行った時「OSGは中国進出に10年遅れた」という思いがありました。もし90年代初めに中国進出しておけば、間違いなく中国で工場用地を取得していたと思います。大変悔やみました。とはいえ、時計の針は戻す訳にはいきません。それならばこの教訓を活かせばいい訳です。それがインドへの進出です。インドはご承知のように中国に次いで人口が多い国です。今後は間違いなく、インドが中国を超えて人口世界一の国になるでしょう。インドは中国より30年遅れています。更に中国のようにインドは反日国家ではありませんので、妙な神経を使う事もありません。
しかもアジア協会を通じてOSGもインドに何基かの井戸を贈呈しています。そんな関係や背景からまずは「インド」を「中国からアジア、そして世界へ」の「アジアへの代表」と認識しました。
滞在2日間で一人でも多くのインド人と接する事でした。
実はアジア協会では毎年「アジア国際ネットワークセミナー」が開催されます。アジアの国々の順番制での開催です。この年2016年の開催地はインド・バンガロールでした。その「アジア国際ネットワークセミナー」に参加する予定です。その時の為にも、1人でも多くのインドの方々と面会する事を心掛けました。

(次回に続く)

ご意見、ご感想は下記まで
support@osg-nandemonet.co.jp