代表取締役 湯川 剛

2016年。新しい年が明けました。
昨年もいろいろな課題が多くありましたが、2015年だけに限った事ではなく、創立以来、毎年「スリルとサスペンスに富んだ1年」と出会っています。そのような意味では毎年新年を迎える度にドキドキワクワクします。とはいえ個人的には60代最後の年であって20代最後の年でないので、ドキドキワクワクのときめきはいい加減卒業しなければなりません。

2016年は中長期計画「第8次3ヶ年」の最後の年に当たります。決算月である1月はこの3年間、中長期計画の総決算でもあります。
仕事始めの1月4日。毎年この日の行事はほぼほぼ決まっています。
9時の「初出式」に先駆けて管理職以上の「朝会」が7時30分より開催されます。基本的には決算月なので少なくても幹部の皆さんは、お正月気分は3日までです。管理本部と営業本部、更に生産工場の社員さん達の初日のスケジュールは多少違いがあります。
全国のOSGグループの社員さんには真新しいLMPノートが行き渡ります。これは40年近いOSGの「文化遺産」です。

社内的に呼んでいる「OSGの文化遺産」について少し触れてみたいと思います。
OSGにはいろいろな社内制度があります。
LMPノート(ライフ・マネジメント・プログラム)(第109回掲載)は1987年に誕生しました。
一番古い制度といえば「小さな努力賞」カードで、創業以来50年続いています。
「明るさの磁場経営」はOSGの精神的文化の基礎ですし、他社の社員教育の教材としても使われています。
「OSG話し方教室」は本来「LMPノート」とセットです。「LMPノート」に添付されてある「私の人生」「私の夢」「長期目標」や「人生の協力者」等のページがあります。
「ペアスピーチ」もOSGの文化です。例えば「それでは今の意見に対してペアスピーチで話し合って下さい」と言えば、10秒も掛からないでペアスピーチの形になります。
「社歌」としては「燃える同志 永遠にあれ」「HAPPY MORNING」「紙ヒコウキ」「みんな主役のおでん音頭」があり、これらもOSGの文化遺産だと言えるでしょう。(あくまでも社内的な用語です)
更に30年以上の実績がある「ホノルルマラソン参加」もそろそろ文化遺産に認定してもいいと思います。ちなみに1973年にJAL主催のホノルルマラソンがスタートしました。1987年に初参加したOSGは、昨年コロナでホノルルマラソンは中止になりましたが、19年が第46回ホノルルマラソンの内、OSGは32回連続参加。JALホノルルマラソンの歴史と共に歩んでいます。これはOSGの文化遺産と言っていいでしょう。
また周年記念式典で行なう「規律美」はOSG文化遺産の総結集のようなものです。
「式典の規律美」はなかなかなものです、と自負しています。

更に毎年新入社員が第一次研修の最終日に行なう「これがOSGの理念だ」もOSG文化遺産に認定してもいいと思います。昭和から平成そして令和へと時代は変わっても人の根本にある「感動」は変わらないと思います。

以上の制度で「規律美」以外は新入社員の研修に必ず体験します。

「社風に勝る戦略なし」
これこそがOSGグループ戦略の根幹です。

 

【追記】
「OSG文化遺産」という限りは、後々まで継承していきたいという意味があります。
しかし時代背景や価値観等の変化で当然の事ながら、変化していくものもあるでしょう。
昭和から平成、そして令和へと引き継がれた50年に渡る我社の「OSG文化遺産」と呼ぶものが、名実共に「生き残れた」としても、創業100年までにはどれだけのものが残っているのでしょうか。

少なくとも「人を愛し、仕事を愛し、人生を愛せ」の経営理念だけは100年につながるものでありたいと思います。この「三愛精神」の経営理念が根幹にあって、それぞれの「OSG文化遺産」と呼ばれるものが誕生した事だけは間違いありません。

(次回に続く)

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