代表取締役 湯川 剛

「経営者・幹部の逮捕」の理由が明るみになった事で、中国の健康食品業界に激震が走りました。似たり寄ったりの販売方法が各社で行なわれている為で、他人事ではないからです。いつ自分のところにもその矛先が向くのか、恐れ戦いている状態でした。
これこそ、まさに自業自得です。「顧客第一」という標語を社内に貼っている代理店もありましたが実態は「儲け第一」です。中国人は商売上手でお金が大好きですが、まだまだ経営感覚は未熟なところがあります。
私は以前、健康食品を扱う経営者達に「顧客に1年分の健康食品を一括販売するという行為にどのような正当性があるのか」と問うた事があります。それは「してはいけない」という前提での質問でした。しかしながら殆どの経営者にとって、売上が一括で上がる事が彼らなりの正当性なのです。「顧客側の立場に立って考えた時、12ケ月分も不要だ」という私の意見に対し「顧客が要求するその健康食品が万が一、品切れになった時の事を考慮して1年分を渡している事に何の問題があるのか。顧客側に立っての販売だ」と反論されました。

私は、それらの経営者に「そのように1年分を一括販売した場合の次のリピート率は何割あるのか」とか「1年分を一括販売した分、お客様との接点が遠ざかり、むしろ商機を失う事になるではないか」とのアドバイスも、目先の利益が最優先とばかりに殆どの経営者は聞く耳など全くない様子でした。中には経営者の集まりで「我社では1年分を何十人の顧客に販売した」とか、更に「いや我社では2年分を販売した凄い社員もいる」と自慢し合っている有様です。私が必要以上に「その販売方法は間違っている」と言おうものなら、「我々が健康食品を扱っている事で以前のように欧愛水基の製品を発注していないからそのような話になるのではないか。メンテナンスが必要な欧愛水基の製品を取り扱うよりも、健康食品を販売する方が、手離れがいい」との声が多数ありました。
その一方で、中国の健康産業業界でもトップを販売している欧愛水基の最優秀代理店は、「メンテナンスこそが健康食品を売る最適な販売モデルである。メンテナンスの機会こそ健康食品を提案・販売する良いチャンスで無理なく販売出来ている」と言います。
シンセンにある欧愛水基の最優秀代理店は健康食品メーカーの最優秀代理店であり、その健康食品メーカーの全国大会での最優秀賞を受賞した時のスピーチが上記の言葉です。
「今年も最優秀に選ばれました。その要因は昨年同様に、わが社ではアルカリイオン整水器のメンテナンスをする機会に無理なくお客様に健康食品をお勧めしている。またそのリピートによって安定的に販売されている」という言葉を聞いた時、まさに我々の目指しているビジネスモデルだと思いました。しかしながら殆どの代理店は「健康食品の一括販売」という顧客無視の対応していた訳で、それが今回の「経営者・管理者逮捕」につながりました。
今更ながら「湯川さんの話が正しかった」と反省するより、「この事態をどう切り抜けるか」その事ばかりに終始し翻弄していました。

そんな中、恐れ戦く代理店に対し「健康食品を扱っている全ての会社は100日間業務停止」と中国政府より発令されました。

 

【追記】
OSGコーポレーションは、2021年2月1日より第52期に入りました。

1970年8月に創業。昨年は創立50周年という大きな節目を迎えました。
当初の予定では2020年11月11日に、都内のホテルで「50周年記念式典」を計画していました。しかしながら有史以来、人類が初めて出会う「新型コロナウイルス」の出現で全世界がひっくり返るような出来事に出会った訳です。まさに世界史に残る出来事です。

この時点でコロナ禍を1年経験し、経営者がこれほど問われた時代はありません。
そんな中での52期目です。大きな節目であった50周年を境に、私達は次なる目標「創立100年」を目指してスタートしました。

創立100年を目指すというとはるか遠い感覚のように思われますが、昨年入社した新卒社員さん達は72歳前後でしょうか。
そのように考えれば、目先の事のようです。
「あと20年で創立100年だ」と社内で話し合っているのは2050年です。その時は現在のOSGの30歳の若手社員さんはでまだ60歳です。そうです、医学の発達によって現在の60歳よりも更に若くて元気です。

そのように思うとまさに第52期は「OSG創立100周年」に向かってスタートするのは当然の事です。
第10次4ヶ年中長期計画(2021年2月1日~2025年1月31日)が発表されました。

この「人生はプラス思考で歩きましょう!」(略、人プラ)もどこまで書けるのでしょうか。

ひやひや、どきどき満載。
今年も私の目の前にどのような難題が現れ、どのようにして乗り切ってくのか。
まさにスリルとサスペンスに富んだ「人プラ」です。

(創立80年は・・・100歳超えかぁ~。わははは)頑張ります!

(次回に続く)

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