代表取締役 湯川 剛

2014年1月12日 日曜日。
WakuWaku事業部の責任者を兼任していた営業本部長と面談しました。
休日に私の時間に彼は合わせてくれ、品川駅構内にあるレストランでランチミーティングとなりました。

「どんな感じだ?」とWakuWaku事業部全般についての状況報告を聞きました。
OSGの1月は決算月です。来月から第8次3ヶ年計画の2年目(第45期)が始まります。
前回も書きましたがWakuWaku事業部とはOSGのど真ん中に位置する貴重な事業部です。創業以来の事業部ですし、創業後あらゆる事業部や子会社を設立される度に、ほぼWakuWaku事業部出身者が初代責任者に就任しています。礼儀もマナーも社員教育の全ては、このWakuWaku事業部から学びます。だからこそOSGのど真ん中に位置する事業部だと言われているのです。
それだけに私は社長との役割分担を明確にし、私自身OSGにはノータッチの立場であるにも関わらず、当時の責任者と役員会以外で直接面談する事になりました。
正確に言えば組織上、これは「ルール違反」です。

OSGの事業部は(14年当時)、大きく分けて家庭用事業部・業務用事業部・メンテナンス事業部になります。
家庭用事業部にも2部署があり、その一つがWakuWaku事業部です。
ちなみに業務用事業部には3部署(自販機事業部門・オアシス事業部門・DokiDoki事業部門)があります。そのあらゆる部門の中において、全国の事業所拠点も所属人数も圧倒的にWakuWaku事業部が占めています。

このランチミーティングでの詳しい話は省きますが、WakuWaku事業部には責任者にとって背負わされる宿命のようなものがあります。それは「人材が育成されると、他部署への異動が求められる」。そのような意味で「人材育成事業部」と言ってもいいかもしれません。
それ故に、戦力が安定する事も充実する事もありませんでした。

この日の日記に次のように記載があります。
「~略~。 溝端社長が自らWakuWakuの改革をすると言っているのであれば、私は全面的にバックから支持をする。本日営業部長と会った事は社長にはオフレコだ」

この日のランチミーティングは、紛れもなく私のルール違反。社長との役割分担を明確にする為、OSG事業には「ノータッチ」だったのに、役員会以外で部署責任者と会う事はルール違反です。しかしそれ程、当時のWakuWaku事業部の状況を憂いていたのです。
特にWakuWaku事業部から出た人材がWN社の山田社長を始めとして、新しい事業部で頑張っているだけに愛しく思ったのかもしれません。そういう意味においては、全ての事業部は「我が子供」のような気持ちですが、特に創業以来、作り上げてきたWakuWaku事業部は全てのお兄ちゃんであり、長男への思い入れは特別のようです。

 

【追記】
元OSGの社員さんが結構、この「人生はプラス思考で歩きましょう!」(略、人プラ)を読んでいると聞き、嬉しい気持ちです。
それぞれの事情で弊社を離職されましたが、間違いなく元社員さん達のチカラがOSGのチカラになっている訳です。OSGでは退職された元社員さんの出入りは自由です。
また、私の古くからの知人も「読んでいます」との連絡が入り、恐縮しています。

その中で数名が「かなりリアルに書いてあるけど大丈夫?」と心配な声も頂きます。
全ては10年前後の事ですので、余程の事以外はありのまま書いてあります。
そのような意味では今回の「第442回」もリアルすぎる話かもしれません。

さて、人生も経営もビジネスも試行錯誤しながら進んでいきます。
現在、ダメである事がずっとダメであるとは決めつけられません。
勿論、低迷から消滅していく事もあります。

人生もそうです。あるきっかけから立ち上がる事の出来ない程のダメージを受け、その後、立ち直って立派に会社経営をしている知人もいます。また成長企業としてマスコミ等にも取り上げられた会社が、数年後に売上低迷。その後、会社倒産という最悪な事態を招いた経営者も多く知っています。
そのような意味ではどん底から這い上がるにはかなりのエネルギーが必要かもしれません。
この世に「敗者復活戦」という言葉がなければ、私もどのような立場になっていたかもしれません。

本日のWakuWaku事業部も20年後・30年後、OSGのど真ん中でひと際輝く事業部になっているか、それとも事業部そのものが消滅しているか。神のみぞ知るところです。
私は前者のWakuWaku事業部を想像して楽しんでいます。

(次回に続く)

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