代表取締役 湯川 剛

早いもので、掲載を始めてから1年と10ヶ月が経ちました。原則的には毎月1日と15日の更新で、時間に追われながら作成を続けています。
連載しながら、「何と次から次へといろいろな問題や出来事が、波のように止め処なく押し寄せて来るのか」と、改めて気づかされた次第です。今回の『死中に勝つ!』も私にとっては勿論、同時に会社にとっても大きな転換期となった出来事です。

『死中に勝つ!』とは、実は日本実業出版社(1994-05-20初版)より出版された本のタイトルです。帯にはこのように書いてあります。
「コンサルタントの神様、船井幸雄が経営者・ビジネスマンに贈る熱いエール。ピンチをチャンスに変える!」とあり、「修羅場を切り抜けた社長たちの告白」と表紙に添えられてあります。
弊社や私の事も11ページにわたり掲載されました。

=======================================================================================
《事実無根の新聞報道によって解散寸前に》
昭和52年4月29日、ある新聞に、社名こそ出ていないものの、いかにも当社が悪徳業者であるかのような書き方の記事が掲載された。もちろん、事実無根の内容だったが、周囲は当社を色眼鏡で見る。そのおかげで売上は激減し、多くの社員が会社を去っていった。もはや会社を解散せざると得ないかというところまで追い込まれた・・・・。誰しも事業を軌道に乗せるまでには紆余曲折を経験するものである。私自身、いままでに何度も逆境≠ノ遭遇し、その都度、苦しみ、悩んだ。しかし如何なる時でも私は逃げ出さなかった。逆にそうした事態を自らを鍛える場としてとらえ、進んで立ち向かっていった。それが、いまの私と当社を作り上げたのではないかと思っている。

============================== <以上、記事より抜粋。> ================================

という文章がはじめに紹介されました。私が書いているような構成ですが、実際のところはコピーライターの方が取材されて、書かれました。ちなみにこの『死中に勝つ!』は第1章から第5章まで書かれてあって、目次は次のようなジャンルに分かれて構成されています。

【第1章】社長の器にほど遠い自分自身に苦しむ
【第2章】カジ取りを誤ったがために経営危機を招く
【第3章】社内改革が失敗して造反を受ける
【第4章】取引先の裏切りや倒産で窮地に陥る
【第5章】大企業やマスコミの横暴でつぶされそうになる
【第6章】社長が会社を手放すとき

弊社は【第5章】に掲載されているのですが、各章で取り上げられている社長さんの見出しを見るだけでも、胃が痛くなりそうな感じです(笑)。
プロローグに「いかに修羅場を生き抜くか」とあり、修羅場は経営者の勲章だ/素直な社長が会社を伸ばす/「ついてない」と思えば終わり/迷ったときは退くのがよい、と書かれてあります。もっともな事だと納得はしていますが、しかし「修羅場は経営者の勲章だ」と言われても出来れば避けたいのが、気の小さな私の本音のところです。
次回はこの『死中に勝つ!』のあらすじを簡単に述べたいと思います。

(次回に続く)

ご意見、ご感想は下記まで
support@osg-nandemonet.co.jp