代表取締役 湯川 剛

08年10月9日、私は中国国家体育局 訓練局にいました。実質トップの副局長が自ら、訓練所や食堂等の施設を案内して下さった後、応接間に通され副局長や幹部と面談。その席上で私は「如何にアルカリイオン整水器の水がアスリートにいいのか」を説明し、11月に開催される日本機能水学会に参加するよう要請すると、「分かりました」と快諾。

体育局との面談から26日後の11月4日、中国一行が関空に到着。
前回、日本機能水学会に中国一行が参加したのは衛生部ショックの時で衛生部メンバーでしたが、今回は中国国家体育局のメンバーです。この他に、中国保健協会の幹部をはじめ、私を中国に〝輸入した〟兄弟、金鋭中国功能水分会会長も前回同様参加してくれました。
今来日スケジュールでは、私が毎月お参りしている信貴山真言宗 総本山 朝護孫子寺にも同行。
1400年の歴史のある朝護孫子寺では慣れない正座と、護摩祈祷を体験しました。
5日はアルカリイオン整水器を使用している現場を訪問。堺市民病院をはじめ、ホテルオークラ神戸等も見学に行きました。6日に大阪から東京へと移動。厚生労働省を訪問、国会議事堂見学、そして翌7日に開催される日本機能水学会への参加。私はこの機会を最大限に生かそうと思っていました。
日本滞在の限られた時間でありましたが、中国国家体育局を代表して参加して下さった劉国家体育局前局長とは、言葉は通じなかったものの非常に仲良くなりました。
とても気軽に接してくれて話題はプライベートな内容にも及んで、64歳である劉前局長が17歳年下の47歳の女性と再婚したという話は同行した中国人一行の誰も知らない事だったようで、その話題が飛び出した夕食の場は大変盛り上がりました。

帰国する8日の朝。
「アルカリイオン整水器について、大変興味を持ちました。湯川先生、11月20日に我が体育局に来て下さい。歓迎します。だけど私は既に局長職を退いた身で最終決定権はありません」という劉前局長の言葉に対して、アルカリイオン整水器を理解して貰えただけでも嬉しいと伝え、「次は北京で」と再会を約束する握手を交わして別れました。

余談ですが以前、私の減量についてお話したと思いますが「11月8日」とは、断食保養所の入所日でした。当時、劉前局長と次回の約束を取り付けた事で大きな山を越えた私は、その足で断食保養所のある伊豆伊東に向かうのですが、何となく身も心も軽く感じたように思います。
移動の車中で「よっしゃ!国家体育局に導入するのも減量するのも一歩一歩だ」と独り言を言った事を今も覚えています。

中国国家体育局が来日した11月6日からわずか2週間後の11月20日 13時。私は中国国家体育局訓練局にいました。
訓練局の立派な応接室で、実質的責任者である孫副局長と面談。孫副局長は「劉前局長より報告は聞いています」と、アルカリイオン整水器の水がアスリートにいい事も日本機能水学会での話から理解されていました。どの製品をどこに採用するかという具体的な話題になり、全選手が集まる食堂にアルカリイオン水の自販機を設置する事になりました。
「やった!」
私は10メートル程、飛び上がりたい気持ちでしたが、表情は冷静を装いました。

ところが次に孫副局長から「選手寮のそれぞれの部屋にも取り付けた方がいいのではないか」と提案された時には、まさに天井をぶち破る程の気持ち。「それはいいですね」と返事をしながら、高ぶる本心を悟られない様に必死でした。

同日16時。中国国家体育局に仲介の労をとって頂いた中国保健協会の徐秘書長へ、報告も兼ねてお礼に伺いました。
「中国国家体育局に導入したい企業は現在も100社を超えていますが、今回は本当にラッキーでした。中国企業の殆どが導入実績欲しさに無料設置をする中、OSGはそれをビジネスにした事は素晴らしいです。〝日本製品は安心だ〟という前提もあったかもしれませんが、一方で中国人自身が中国製品を信用していないのも大きな原因でしょう」と徐秘書長は言いました。
それだけに日本を代表する気持ちで導入しなければならないと改めて強く認識した訳です。

中国保健協会を後にした私は19時40分発天津行きの高速鉄道に乗りました。
「もし衛生部ショックがなければ、おそらく今回の中国国家体育局への導入はなかった筈」
「衛生部ショック問題をネガティブに受け入れたのではなく、むしろポジティブに受け入れた事が良かった。この問題が発生したお陰で、中国は本気にアルカリイオン整水器の基準を制定し、日本機能水学会と同じ様な組織として中国功能水分会が中国保健協会内に生まれた」
いろいろな思いが頭を過ぎり、こうして今回の中国国家体育局への導入へと進んだ訳です。

改めて「まさしく『人生はプラス思考で歩きましょう!』だなぁ~」と思った時、車中アナウンスが天津駅到着を告げました。

次回は、久しぶりに日本の話に戻ります。
私が担当する未来ビジネスの1つ、水宅配ビジネス ウォーターネットの話です。
この話もまた、スリルとサスペンスに富んだ話が待っています。\(^▽^)/


(次回に続く)

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