代表取締役 湯川 剛

08年2月25日、中国保健協会功能水分会の電解槽標準討論会が南京で開催されました。
8時30分から17時までの長時間です。中国政府の外郭団体である中国保健協会の中に功能水分会が設置された事は大きな進歩でした。会議の席上で保健協会のナンバー2である徐秘書長が「これからの中国アルカリイオン整水器は協会基準から国家基準へもっていかなくてはならない」とのスピーチを聞き、私は感動しました。第2次衛生部ショックが発生して、約2年6ヶ月の歳月の中でいろいろな事があったなと思いました。 会議の真ん中の席には金鋭功能水分会会長が座っていました。
私を中国に〝輸入〟し、出会った時から「兄弟」と呼び合い欧愛水基のパートナー企業天然社の菫事長であったあの金鋭氏です。衛生部ショックをきっかけに天然社菫事長を解任された金鋭氏が、中国功能水分会会長に就任していました。

この標準討論会の席上で金会長は「基準はスピードをもって行なう。全て科学的根拠が必要だ」のスピーチを聞きながら、私は「天然社は大事な人を失ったが、こうして業界発展の中で生きているのだ」と思いました。

3月24日、私は深圳にいました。天然社の新菫事長である韓氏と面談していました。
私は「今日、韓菫事長との会議内容は2項目」と言いました。私は直接言葉の通じない相手にはこのように面談の目的を先に伝える事にしています。その方がお互い理解し易いからです。
1項目に「金前菫事長を天然社の顧問にする件はどうなりましたか」との話でした。結果的には金会長が断ったとの事ですが、そこには複雑な人間関係があり、実現しなかったらしいです。

2項目は、国家体育局に対するアルカリイオン整水器の導入についての経過状況を韓菫事長に確認しました。回答はあやふやなもので「これは真剣に動いていないな」と直感しました。
私は何としても北京オリンピックが開催される08年に、これを実現したいと思っていました。そこで中国保健協会の徐秘書長や功能水分会の金会長に協力を求めました。彼らは私の考えに同意してくれました。そこから「中国国家体育局にアルカリイオン整水器の導入」に向かって歯車が動き出しました。中国初の北京オリンピック開催は、国威をかけての一大事業です。
そんな時にこのような話は受け付けないのは当然の事です。ましてや欧愛水基は北京オリンピックの公式スポンサーでもありません。
中国国家体育局からは公式スポンサーにはなれないが、今なら協賛企業にはなれるとの事でしたが、莫大な資金が必要なため当然その話は断念しました。

お金はないが情熱はある。あらゆる人に「北京オリンピック出場の選手の感動の涙と汗は、全てOSGの水で出来ている」という思いを伝えました。あまりに私がしつこく言うので「わかった、わかった」と理解して貰いましたが、時間的には無理だとの回答でした。
「そこをなんとか」という自分勝手なお願いをしていました。

結果的には「日程的には北京オリンピック開催までのわずかな日程。それを実現する事は不可能。いくら湯川さんの思いや情熱があっても、国家の一大事業の最中にそれはとても無理な話だ。しかしオリンピック開催に関わらず、オリンピック選手達にアルカリイオン水が本当にいいのなら、その考え方はとても良い事だ。次回、日本機能水学会の会合が開催される11月までに関係者に呼びかける」という事になりました。

首の皮一枚残った事でも私にとっては、とても幸せな気持ちになりました。
「北京オリンピック出場の選手の感動の涙と汗は、全てOSGの水で出来ている」は、必ず実現したいと念じました。

「物質的に獲得する前に精神的に獲得せよ」


(次回に続く)

ご意見、ご感想は下記まで
support@osg-nandemonet.co.jp