代表取締役 湯川 剛

OSGのパートナー企業である香港上場会社の天然社に、新しい菫事長が就任しました。
03年当時の金鋭菫事長が日本に来て、OSGを中国に進出するきっかけを作ってくれた訳ですが、05年秋の衛生部ショックがその後も天然社の売上に影響を与え、金菫事長は解任された話は既にしました。その後、実績は回復しないまま天然社本社はこの5年足らずで、2人の菫事長が解任され、3人目の菫事長が誕生しました。大株主の移動もありました。香港に上場した時の大株主はタイのアパレル経営者でしたが、金菫事長が解任されると同時に大株主も広東省のデペロッパー経営者へと移っていました。3人目の菫事長はファンド出身の為、営業に関しては全く分かっていません。新しい大株主から3人目の菫事長への至上命令は「実績回復」でした。そこで欧愛水基に打診があり「OSG・天然社5周年」イベントの企画が持ち込まれました。

08年1月8日、天然社本社にて新菫事長と私が出席する合同会議が珠海で開催されました。
西安で中国電解槽基準制定会議をする3日前の話です。

03年にOSG製品が輸入されたので、08年で5年になります。そこでこの「OSG・天然社5周年」が企画されたのでしょう。新菫事長はなんとか衛生部ショックから立ち直りたい事で躍起になっていました。企画内容は過去の年間販売台数の2倍を販売計画とする。よって納品価格も徹底的に安くするようにとの事でした。この年の08年と言えば中国が国の威信を賭けた北京オリンピックが開催される年です。よって「天然社オリンピック」という販促企画で各代理店を競わせ、8月に優秀代理店を表彰するという内容でした。

私は天然社が2倍の販売台数が実現するなら徹底的なコストカットも協力する約束をしましたが、果たしてコストカットだけで衛生部ショックからの呪縛が解けるとも思っていませんでした。「アルカリイオン整水器」の名誉回復するのは、そのような価格の低下よりももっと別のところにあるではないかと2社間の会議の場で意見を述べました。
その時、ふとオリンピック選手達にアルカリイオン水を飲んで貰ったら、最高の名誉回復になるのではないかと思いました。3年もの間、衛生部ショックがこれ程、市場に影響を与えるものとは思っていませんでした。その為には何か明るいニュースが欲しいのです。

「韓菫事長(新菫事長の名前)そして天然社幹部の皆さん、北京オリンピック施設に関係するネットワークはありませんか。オリンピック選手がもしアルカリイオン整水器を利用しているなら、それは素晴らしい話です」。するとある幹部が「そういえば天然社が扱っている布団をオリンピック選手の合宿所で採用して貰ったことがある」との意見がでました。

そうか!北京オリンピック出場の選手に我々のアルカリイオン整水器の水を飲んで貰う。
これは素晴らしい事だ。

「北京オリンピック出場の選手の感動の涙と汗は、全てOSGの水で出来ている」
私はこの日、眠れませんでした。

追記
北京オリンピックの開会式は2008年8月8日 8時8分8秒に北京国家体育場(通称:「鳥の巣」)で行われました。「8」という数字は中国人が最も好む数字です。


(次回に続く)

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