代表取締役 湯川 剛

05年7月7日、七夕の夕刻7時。中田支店長らメンバー7人の内、代表の3人と面談。その4日後の11日にはプラント施工会社社長と面談した話は、第295回で説明した通りです。

何度も言いますが、アクアCの支社長から「OSGを外す」との電話を受けた1時間後にアクアCの幹部らとの面談があるのですが、面談は1週間前からのアポであり不思議な感じがしました。自らの意思で動いているのではなく見えざる手で動かされているような不思議さです。
この7月7日の七夕の日から7人組プラス施工会社社長との面談が開始されました。
面談は必ず勤務時間外に行なう事を条件とした為、20時以降に行いました。
また常に7人組揃っての面談という訳にもゆかず、代表者を決めて欲しいと言ったところ、統括責任者が代表になりました。面談内容は殆どが彼らの待遇面について。敢えてアクアCに対する不満は聞かない事にしました。理由は聞いたところで何の意味もないからです。むしろ私としては「アクアCに恩義があるのではないか」と感じていました。アクアCジャパンから移籍し、仕事と生活を確保してくれたのは紛れも無くアクアCなのです。

もはや歯車はOSGが独自に水宅配事業に突き進んでいく方向に動いていました。7人組プラス施工会社社長、そして更にアクアC加盟店店主も「OSGがやるなら」と加わりました。彼らの共通は全てアクアCに対して不満を持っている事。その事は私自身、一抹の不安を感じるところでした。私に力を貸すという動機が健全でないのが正直、気に食わないところです。

プラント施工会社社長の言い分は、その代表的なものでした。アクアCジャパン倒産の折、ミカンガスから融資を受けたらしく、その為に公正証書を組まれたというのが不満のようです。金銭消費貸借契約公正証書なのか、債務弁済契約公正証書なのかは別にして、金銭の支払を怠った場合は強制執行を受けてもやむを得ないというのは、万が一の為のミカンガスサイドの対策で、当然の対応でしょう。
資金を融資して貰った時の感謝を忘れ、それを「ミカンガスはけしからん」と言うその波長は、私には合いません。

私はまず、既に首都圏加盟店が動いているのでお客様にご迷惑をかけない事を第一に考えました。具体的には日々の供給は欠かさない事です。いずれ恐らくミネラル原液の供給がアクアCから停止される事も予測され、ミネラル原液の製造施設だけは作らなければならないと考えました。施工会社にその経験があり話したところ、予想外の金額が提示されました。
メーカーであるOSGなら時間をかければ出来ない事はないのですが、緊急課題として時間を買う気持ちでミネラル原液の製造施設の施工を決断しました。

私の頭はすでに「OSGで立ち上げる」という思考回路で動き出しました。
「さぁ、やるぞ」と方向性が決まると迷わず全力投球するのが、私の信条です。ただただその1点のみに思考回路が動き出します。
その実現の為にどのようなネットワークが必要か。
まずは早速、私は五菱ナイロンの三田村役員(第278回登場)と8月5日、OSG本社にて面談。今回の経緯を説明しアドバイスを求めました。

8月29日、この日は35回目の創立記念日です。
この日の日記に「新会社の社名を仮称ウォーターライフジャパンとする。11月11日を登録日とする」と記しました。

(次回に続く)

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