代表取締役 湯川 剛

4月25日の朝がやってきました。

前日、午前2時頃まで株主総会の議事進行の練習を1人で行ない、やや睡眠不足の感じはありましたが、さわやかな朝をむかえました。

OSG本社9F会議室には、60席程の株主様用席を用意していました。

私は総務の人達に「たぶん席は十分に足りると思いますが、足らなかった場合にはスムーズな対応をしてください。万が一何かあっても慌てないで笑顔で接して下さい。株主様の殆どは我が社に来られたことはありません。もしハプニングなどが発生した場合、全て私に連絡して下さい。何があっても心配しないで笑顔で対応して下さい。」

13時開始の株主総会を別室で役員達と待機しました。
警察官の方も来られ、「別室で待機しています」という報告に「ホントに株主総会とはそんな事件が起こるのか」と他の役員に言いましたが、他の役員も初めての体験なので、一様に不安そうな面持ちでした。

私は「みんな、顔、暗いで。どうしたん?」といいながら、それは私が原因だと思いました。
上司と部下は合わせ鏡とは、よく言ったものです。私が緊張しているから、他の役員も緊張しているので、これはいかんと思いました。

「まぁ、まぁ、今からは未知との遭遇みたいなもので、わくわくする。」
「よくよく考えてみるとテレビ等で総会屋等が騒いでいるのは殆どその企業が社会的問題を起こしているからではないか。ウチは起こしてないで。またこんな小さな株主総会に来るか?」
「それにしても株主総会の進行を指導してくれた証券会社関係の人達は多少、我々に脅かしている節がある」
「1年間の頑張った姿を多くの株主様に説明しよう。明るく行こうぜ、明るく。OSGらしく行こうぜ。」
他の役員達にも幾分、顔に赤みが差し、本来の明るい顔になってきました。

「5分前ですので、準備をお願いします」と総務の女子社員からリハーサル通りに促され、会場入り口に役員達が並びました。
扉が開き、一礼して入場。入口から席に着くまでの私の心の中は、「えっ?」と驚きでいっぱいでした。それは殆どが空席だったからです。

株主総会は、司会者の挨拶から開始され、私は議長席に立ちました。
結果的には、第一回目の株主総会は18名の株主様が参加。
質問、ゼロ。そして10分程度で終了しました。

 

【追記】
改めて、第1回目の株主総会を振り返ってみます。初々しさが出ています(笑)
勿論、今でも初々しい気持ちで行なっていますが。
今年の株主総会は、13回目を迎え100名を越える株主様が、参加下さいました。
他の企業の株主総会は知りませんが、テレビのニュ−ス番組等で紹介される株主総会等では大企業で数千人の参加と知らされています。こうなると株主様ひとりひとりの顔も分からない感じです。

OSGの場合、株主総会を終えた後に株主様との懇親会を開催しています。 中には毎年参加して頂いていて、すっかり顔なじみに感じられる株主様もおられます。 またOSGの浄水器をご愛用頂いているお客様もおられます。毎回出すお土産も好評です。 「会長さん、頑張ってや」と株主様から直接のお声を頂く年1回の株主総会は、来年も待ち遠しく思います。

(次回に続く)

ご意見、ご感想は下記まで
support@osg-nandemonet.co.jp