代表取締役 湯川 剛

2001年11月10日。
本来なら弊社の記念日である11月11日決起の日をビールかけの日と決めていましたが、当日は会場が空いていないとの事で私の思惑であった「2001.11.11」は幻となりました。

場所が決まった段階で私は広告代理店にある事を依頼しました。
「何とかギネスに登録するビールかけをテレビ番組で放映できないか」
広告代理店の担当者は、即答でした。
「無理です」。
ここからがいつもの私の悪いクセが出るのです。
「君はテレビ局か」。
こんな事を言われれば大体2通りの応えが返ってきます。1つは「経験上・慣例・事例なし」そしてもう1つは「・・・」返答なしです。
前者は「それなら経験させてあげよう」とか「事例を作ろう」と無理を言って困らせる訳です。その後「もし出来るのであれば何が必要か。何を解決すれば可能なのか。」と続きます。
いずれにせよ、時々私はこんな悪いクセで周囲を困らせるのです。今回も「まずはテレビ局に確認してくれ」と強引なプッシュで、何とかギネス申請のビールかけをテレビ放映できないか、考えてみました。私の思いはただ1点。これが実現すれば、どれ程、社員さんが喜ぶだろうか。ただ、それだけでした。

残念ながら、広告代理店が即答する通り、テレビ局の回答も同じものでした。
しかし1回2回の交渉で諦める私ではありません。私はいつも「出来るなら何をすればいいのか」と実現出来ることを前提に、会話のロジックを組立て交渉します。
テレビ局の言い分は「何でいち企業のビールかけを番組で取り上げなければならないのか」という事。相手側の言い分は非常に納得出来ました。でもそこで納得していてはダメなのです。

問題点が明らかになったところで、私は次のボールを投げました。
「OSGの事はどうでもいいのです」
「ビールかけギネスこそが話題なんです」
それでも「話題不足」に変わりはないと、テレビ局は一向に首を縦には振りません。
そこで私は「話題の人物を出してもダメか」と食い下がります。すると「人物次第」との事。そこで私は最後のボールを投げます。
「アントニオ猪木」これでダメなら努力した事に納得しようと思いました。結果はOK。

広告代理店担当者から話によると、あまりのしつこさとまさかの「アントニオ猪木登場」にOKを出したとの事。私は「しつこいなんて品のない。努力と言ってよ」とテレビ朝日の決断に心から感謝をしました。11月12日テレビ朝日全国ネット「スーパーモーニング」決定!

11月10日。見事な秋晴れで大変天候に恵まれた紅葉いっぱいの箕面の山に全国からOSGの社員さん達が約400名集合。ビールかけの場所を提供頂いた箕面スパーガーデンは、夏は涼しくて快適な場所ですが、街中よりも気温が数℃低い為、やはり肌寒さを感じる1日でした。

(次回に続く)

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