代表取締役 湯川 剛

7月17日の日本経済新聞の朝刊を手にした私は、一気に緊張が高まりました。 それは「日証協・店頭上場を承認」として、以下の記事が掲載されたからです。

【日証協・店頭上場を承認】
日本証券業協会は16日、オーエスジーコーポレーションの店頭(ジャスダック)上場を承認した。
オーエスジーコーポレーション 事業内容=浄水器、アルカリイオン整水器の製造・販売▽本社=大阪市▽社長=湯川剛氏▽資本金=2億9500万円▽上場予定日=8月23日▽公募=60万株▽売り出し=40万株▽申込日=8月9日−14日▽払い込み=8月22日▽主幹事=日興・ソロモン・スミス・バーニー証券

当然の事ながら、取締役会による公募・売り出しの決議もあり、事前に店頭上場の承認広告記事が掲載される事を知らされていましたが、このような形での新聞掲載を見ると「いよいよ来たか」と私自身、身が引き締まる思いでいっぱいでした。

社内には7月決算の実績をもって株式公開の最終評価が下されると周知していた為、社員さん達は7月半ばでまだ結果も出ていないのに、この記事が掲載された事に驚きました。
そこで私は「いや、これは承認されただけであって、公開の決定ではないのだ」と説明をしました。ちなみに証券会社の説明によると、このように承認されても最終的に決定されない事例は過去にいくつもあるというので、改めて「何としても7月決算をやり抜こう!」と全社員さんに向けて呼びかけました。

この記事が掲載されて以降、今まで以上にパワーポイントを使用してのIRトレーニングが休日返上で連日行なわれました。
7月23日から27日まで機関投資会社訪問や証券会社による会社説明会が開催されました。
当時の私自身は社員さんと同じく「なぜ株式公開が決定もされていないのに、あたかも何故、機関投資会社に公開されている事を前提に会社説明をしなければいけないのか」と疑問に感じていました。恐らく証券会社から事前に説明を聞いていただろうと思いますが、当時の私の思考は実績を上げなければならないという事と「IRトレーニング」でいっぱいでしたので、その仕組みを十二分に把握出来ていなかったように思います。

さてそんな証券会社のスケジュールにあわせて、機関投資会社への訪問が始まりました。
いよいよIRトレーニングの成果を出す時が来たのです。

私にとっては機関投資会社の訪問は始めての経験。特に世界的に有名なモルガンスタンレー証券やメリルリンチ日本証券などの外資系オフィスを訪問した時は、凄いところへ来たなというのが第一印象でした。それはかつて私が訪れた経験のないオフィスでした。
それぞれ東京では一等地の場所で入居しているビルの大きさもさる事ながら、館内に入ると驚きの連続でした。映画のシーンに出てくるような豪華でお洒落なレイアウトの入口と受付。
私は年甲斐もなく「ただただ凄い」と素直に感心していました。まるで子供が初めてディスニーランドへ行った時のような、まさに一種のおのぼりさん状態です。
同時にこんなオフィスの中でIR説明出来る幸せを感じました。
他に何社かの企業も来て、それぞれが緊張した面持ちでした。よく見ると殆どの企業は1社で数名もいるではないですか。OSGは私と若い社員の2人だけ。
この時の私の心境は、緊張どころかウキウキしていました。

しばし受付で待機していると「OSGコーポレーション様、どうぞ」と私達を呼ぶ女性の声。勝負の舞台に誘われた私達は、自らの背中を押すように「はい」と応え、立ち上がりました。

なかなかいい感じです。

(次回に続く)

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