代表取締役 湯川 剛

私は会社経営の中で、想定外の事態が発生する経験を数々してきました。
「これはラッキーだ」とか「ついていない」で今までは済ませていましたが、その状況を生み出すには何か原理原則の存在があるような気がしてなりませんでした。
そのような「引き寄せる」力の存在が「何か」について、答えを見出す事が出来ないまま、忘れてはまた思い出すといった事を繰り返し、気がつくと数年が経っていました。
ところがこの年(1993年)の3月初旬に、ベッドの中で夢なのか、はたまた何かを考えながらウトウトと寝ようとしていたのかは分かりませんが、突然1つの言葉が浮かんできました。
それが「磁場」という言葉です。ここまでは前回、お話したかと思います。

そうなると次から次へと言葉が浮かんできました。
まず最初に浮かんだのは「明るさの磁場」という言葉でした。そうか、明るさの磁場なのかという具合に妙に納得したのです。何の疑いも、何の抵抗感もなく誰かと話し合っているような気持ちで「それじゃ、明るさの磁場はどうして出来るの?」と次々に浮かんでくる言葉を頭の中で整理し始めたのです。
明るさの磁場がラッキーな事を引き寄せている。勿論、これには何の科学的根拠はありません。でも私は納得したのです。長い間、「何か」に頭が悶々となってその先が見えないまま過ごしていた私にとって、霧が晴れたような感じでした。整理すれば以下のようなことです。

職場には磁場があるという事です。それが「明るさの磁場」であるならば、それを構築するのはプラス思考や前向き言葉、それに感謝心・思いやり・向上心・希望と6つの分野から成り立っているという事が整理されてきました。
勿論、逆に「マイナスな磁場」もあります。マイナス思考や後退的言葉、それに慢心・冷たい心・怠惰な心・失望と6つのエネルギーから成り立っているようです。
「成り立っているようです」という表現をすると何か他人事のように聞こえますが、まさに自分の意思で考えたというより、誰かに教わった気持ちです。

会社・職場には必ず「磁場」というものがあります。
では、その磁場の発生はどこから来るのかという事です。
それはその職場を構成する構成員、すなわち社長以下社員さん達から発生しているのです。
では、どのような事から発生するのか。
例えて言うならば、言葉にはエネルギーがあります。
ところが殆どの人々は言葉にはエネルギーがないと思っています。でも言葉には間違いなくエネルギーがあります。ところが言葉にエネルギーがないと思っているから、言葉を無意識に無防備に使っているのです。

プラスな言葉を使っている職場にはプラスなエネルギーが充満し、更にプラスな状況を引き寄せるのです。明るい磁場を構築する言葉のエネルギーには、前向きな言葉・建設的・肯定的・明るい・積極的・プラスな言葉に整理されます。

(次回に続く)

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