代表取締役 湯川 剛

OSGは、退職した社員さんでも原則的に職場への出入りが自由な会社です。
それは「数ある職場の中から、よくぞOSGの門を叩いてくれた」という私なりのこだわりで、社員さんとの出会いはまさしく「縁(えにし)だ!」と思っているのです。
まず会社が「募集」を決断するところから始まりますが、同時に「応募」の行為がなければ2人≠ェ出会う事はありません。しかもお互い、多くの職場や応募者がある中で結びつくものですから、赤い糸ならぬ「目に見えない何か」によって出会ったと思うからです。「これこそ縁だ」と私は強く思っています。「入社」がなければ「退職」はありません。
勿論、入社して貰った限りは定年を迎えるまで在籍して欲しいのですが、残念ながら私の希望通りという訳にはいきません。

OSGに限らず、退職に至る理由は色々あると思います。寿退社もあれば、家庭の事情でやむを得ず離職しなければならない場合、また入社以前に感じた印象と入社後に知った実態にギャップを感じて辞めた人、思い通りの業務成果を出せなくて悩んだ末に離職を決意した人、中には希望する収入との差異が原因で離れていった人もいると思います。
いずれにせよ、退職の理由が十人十色であっても、かつて「よし!OSGチームに入ろう!!」と思って頂いた事は、まぎれもない事実だと思います。私はこの一点にこだわりがあり、たとえ離れたとしても人生の途上で出会った社員さんとはいつでも笑って会えるようにと心がけています。それが「元社員さんでも、職場への出入りは自由」だという理由です。当然、一旦退職された方が復帰するというケースも決して少なくありません。私にとってそれは、何よりも嬉しい事です。寿退社し子育てが落ち着いたので職場復帰したいと言ってくれるケースも嬉しいですが、むしろどちらかといえばネガティブな理由でOSGを離れた人が、もう一度「能力を試したい」「協力したい」というケースは尚の事嬉しいです。

1970年に5人5坪で起業した当初は、殆どが中途採用者(OSGでは経験社員と呼ぶ)でした。いずれの企業にも、その存続の為に構造改革を余儀なくされる時期があります。OSGにとっては85年頃からの数年間がまさにそのような時期で、新卒社員採用導入をきっかけに組織的に目まぐるしく変化していきました。そんなどんどん変化するOSGを受け入れられずに、離職していく社員さんがいました。

86年から89年の4年間は「旧から新」へのギアチェンジの時期で、過去からの脱皮と新しい組織作りへの突入というエアポケットのようなものであったように思います。
それはOSGがその後、確かなものとなるよう基盤を固めておく為に必要なもので、特に新卒社員採用制度の確立は「今、手を打たなければ数年後のOSGにとって大変な問題となる」と予測されました。88年は多くの新卒社員が入社してくれ、また復帰してくれた社員さんもいて、私はOSGの未来に確かな手応えを感じた事を覚えています。
まさに会社とは「人は城、人は石垣」です。

余談ですが、退職後も現職の頃と変わらず交流している元社員さんも多く、時にはまるで同窓会のような食事会を開く事があります。それは、たとえ一時期にせよ「同じ目的・目標に向かって汗した」事実は、私にとって「永遠のチームメイト」である事に変わりなく、何より今日のOSGの基礎を作ってくれた仲間達なのです。私のこの「OSG」という企業を立派に育てなければならないという思いは、言い換えれば過去のチームメイト達に対する「頑張ってます」という熱いメッセージでもあります。

この「人生はプラス思考で歩きましょう!」を見て、「私は○年入社の○○です。読んで当時のことを懐かしく思いました」というメッセージを頂く事があります。
このようなメッセージを頂く度に、私もOSGも常に元気で頑張っていなければならないと思います。いずれにせよ、「辞めても出入りは自由」の社風は現在も健在です。元社員の皆さん、是非遊びに来て下さい。

(次回に続く)

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