代表取締役 湯川 剛

06年9月9日(土)13時、場所はR社会議室。
OSGから役員4名が参加し、WNからは石塚氏・藤本塾長・粟山社長・三浦営業本部長らが参加しました。石塚氏が冒頭に挨拶をしました。彼の爽やかな笑顔と口調は、まさにビジネス界からスター経営者と言われる通りです。しかも熱血漢で私も大好きな人物です。石塚氏・藤本塾長の2人は共にテレビや新聞・雑誌等マスコミに登場します。
彼らはOSG役員に向かって「これからの水宅配はONE WAYだ。しかも素晴らしいサーバーがWNでも使えそうだ。但し、増資をしなければならない」といったこの数日間に私へ説明していた通り、OSG役員達にも繰り返し説明しました。
粟山社長と三浦営業本部長は殆ど発言せず、「ONE WAY方式は素晴らしい」とOSG役員達に言えなかったのは、今まで散々「これからは環境対応型ビジネス。リターナブルの2WAY方式が必要だ」と言っていた手前だからでしょう。

石塚氏が説明し終わったところで、次に私が発言しました。
「皆さん方がONE WAY方式がいいのならば、私達と考えが異なるので別れるしかありません。WNの事業開始後、初期投資等で現在WNは赤字で、株の評価も額面通りではありませんが、皆さん方の株は出資価格で全て私が引取ります」
これが私の出した結論でした。

恐らく増資に対し私がやむを得ず賛同すると思っていたのでしょう。私の発言に石塚氏と藤本塾長は、戸惑いを見せました。
「湯川会長、どうしてですか。OSGの役員さんにも意見があるかもしれません。だから今日は合同会議をしているのです。中には私達の意見に賛同している役員もいるかもしれない」と言いましたが、私は「昨日、OSG役員会で一任された」と伝えました。WN役員である粟山社長と三浦営業本部長もその回答には困惑していましたが、石塚氏と藤本塾長の方が更に思惑が外れた感じでした。

すると石塚氏と藤本塾長が私と3人だけで話をしたいと言い、OSG役員とWN役員である粟山社長と三浦営業本部長を会議室に残したまま、私を別室に招きました。
私は別の小さな応接間に通され、彼らは再度、増資は承認出来ないのかを私に問いました。
「別れてやりましょう」と私はもう一度伝えました。すると驚いた事にどちらかが
「OSGの株価に対して影響を与える事も私達は出来る」といった内容の想定外の発言をしました。(具体的な内容はここでは控えます)
私はきょとんとしました。特に私は株式の分野に対してはそれ程の知識がないので最初は何を言っているのか分かりませんでした。それでも彼ら話は少しずつ理解出来ました。
そこで私は2人の顔を見て
「お2人はお若いこれからの経営者です。しかもマスコミ等にも出演されておられる。今のこのような状況を私がもし〝私を密室状態の中に閉じ込め、今お2人が言った内容で私に迫ってきた〟等と発表したらどうなると思いますか」と話しました。
するとどちらかが慌てて部屋のドアを開け「いやいや、そんなつもりで言っているのではありません。誤解しないで下さい」と言ったので「私もそう思いますよ」と言ってこの部屋での話はそこで終わりました。

この瞬間、私と彼らとの別れが決定しました。


(次回に続く)

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