代表取締役 湯川 剛

7月に入り、以前からOSGの製品に興味を持っていた大手総合商社S商事が、殺菌水製品に対して本格的に取扱いたいという動きがありました。
S商事の担当はK部長。彼の話から、S商事が持っている世界中のネットワークの凄さやスケールの大きさに、夢は膨らみました。

「第5次4ヵ年計画」とは「国境を越える」と「事業領域を拡大する」が大きな柱だと年度初めに全社員に伝えていましたが、それが具体的な話として舞い込んでくると常々社員さんに「想いは実現する」「発する言葉がその方向に導く」が、具現化する事に改めて感心しました。

そのK部長とは互いに忙しく、7/15には新幹線の中で会議をしました。
以下が、車中会議で決まった事。
@アルカリ整水器をS商事役員宅に数台設置。
Aパンフレットの英文化
BK部長と毎週、意見交換
CS商事系のスーパーマーケットから、まず攻める(殺菌水バックヤード)
D海外に発信する(S商事系情報誌に掲載)
E大手米穀商社S社にアルカリ水とごはんの出来具合をS社研究所で調べる・・・等々

私は車中会議では即断即決で対応しました。

担当のK部長が自ら「OSGの機能水製品に惚れている」と社内外に公言するくらい、気持ちがS商事に大きな影響力を与えていました。
もちろん、厳しい商社において個人の好き嫌いなどで動くはずはなく、そこには収益性や市場性、成長性なども考えての事だったと思います。しかし、K部長の話しの折々にそう感じさせるほどで、私が恐縮するくらいに製品に惚れてくれました。実に嬉しいものです。

さすがに大手商社だけあって、我々が簡単に商談出来ないような大手食品会社や大手飲料メーカーのトップをはじめ幹部の方々と面談する機会を与えてくれました。
また海外に発信する情報誌に弊社の殺菌装置機器の特集が掲載され、英文でS商事のネットワークに発信してくれました。
彼らの系列やネットワークは、レストランで食事をする時にも徹底されていました。
ビールを飲む場合もS商事系列ならばA社のS銘柄と決まってあり、それ以降、我々もビールを飲むならA社のS銘柄とけっしてOSGがS商事系列ではないのに、そのように対応していました。

第5次4カ年計画は海外進出と事業領域を広げる事を目的に立案されました。
従来の中長期計画のように本社ビルを建てるとか、業界日本一になるとか、上場するとか、その為には売上高や収益はどれほどやらなければならないか具体的な数字を明確にしてましたが、第5次4カ年計画では、その目的に対する売上や数字が明確になっていませんでした。
その事が後々に実績に大きな影響を与えるのでした。

(次回に続く)

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