代表取締役 湯川 剛

新年度に入り、スケジュールは「One on One」の投資家訪問一色という有様でした。
3月に初めての決算発表会がありますが、それよりも前に前期の決算状況を聞き出したい思惑があるのでしょう。しかしそこはインサイダーに抵触するので安易に説明する事は出来ません。

初めての決算説明会を迎えるにあたり、パワーポイントを使っての資料作成が必要でした。
企業には、きっちりと利益を出すべき収益事業と将来を見据えての投資事業とがあります。
OSGでは「ウォータービジネスとメンテナンスビジネスで安定的な利益を確保し、殺菌ビジネスで将来飛躍する」をコンセプトに決算説明会の資料をまとめました。

はじめに会社概要や簡単な社史。重要な決算の予算と実績発表及び来期の予測。OSGのビジネスモデルの説明。また将来に向けての展望、そして中期経営戦略など50ページにわたり、パワーポイントが作成されました。

何もかもが初めての経験なので、決算説明会のリハーサルを何度も行ないました。
何度か他社の決算説明会に参加し、感覚を掴んでおく事もすすめられました。しかし時間の関係上行けないスケジュール的な事情に加え、あまり他社の決算説明会を聞いても意味がないと思い、お断りました。その一方でこういう話を聞かされると、場合によっては弊社の決算説明会にライバル企業が参加する可能性があるのかも・・・と、少し複雑な気持ちになりました。

セミナーをやっている関係上、人前で話すことは多少慣れていましたが、それにしても新聞・雑誌記者やアナリスト・ファンドマネージャー・証券会社関係者など、従来のセミナーとちがった参加者であり、しかも60分の内、30分で説明が終わり、残りの30分で質問コーナーがあるのは、当然初めての体験です。

さて3月20日、決算説明会当日。会場は経団連会館でした。勿論、経団連会館など、過去に行った経験もありません
当日は十二分な余裕をもって東京駅に到着したつもりでしたが、結局は場所が分からず、ギリギリ状態で会場に到着。関係者をヤキモキさせました。
「湯川社長、こちらです。もうあと10分で開始です。」「すまん、すまん。え〜、もうスタート?」
この時間的余裕のなさが幸いしたのか、緊張感を味わう事もなく、スタートしました。

会場に入って見渡すと用意された座席はぎっしりと埋まり、見たところ参加者は100名前後位いたかと思います。中には以前の企業投資訪問で既に顔見知りのファンドマネージャーやアナリストの方々が何人かいましたが、殆どが見知らぬ人達でした。

実績や将来の成長や市場性の説明に留まらず、「水と身体」など、水の大切さも説明し30分で終わるところ10分程オーバーしました。
「準備は成功をもたらす」と言いますが、初めての経験でありましたが、進行もスムーズに流れ、質問も活発にありIR会社からは「初めてとしては満点です」と言われました。

(次回に続く)

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