代表取締役 湯川 剛

色々な出来事があった1998年も、あと2ヶ月で終わろうとしていた10月の下旬に、LPガス最大手の岩谷産業様(以下、略 岩谷産業)から思いもかけないお話を頂きました。

東京ガス様や大阪ガス様の都市ガス市場とは別に、LPガス業界に対しても「ガスと水」の考え方を広めていました。そのLPガス業界の最大手である岩谷産業の全国の代理店(マルヰ会)にも販売活動は活発に行なっていましたが、それぞれの地域別にやっていたものの、全社的な動きは無かった訳です。それが何と全社的に取り組むという話です。

話によると、翌年の1999年より「イワタニ2000年キャンペーン」が大々的に開始され、その販売促進製品としてOSGの家庭用浄水器が決まったとの事です。
弊社に白羽の矢が立った理由は、この数年間のOSG社員の販売店に対する対応の仕方や販売後のメンテナンス体制がとても良いという声が、全国のマルヰ販売店から評価されているとの事でした。このような大きな注文の話を頂いた事よりも、つぶさに我々の動きを観察されていた事に私達は大変驚きました。

当時の岩谷産業の販売ルートは、岩谷産業直営の地域事業会社が全国に15社。それに岩谷産業が出資しているマルヰ会代理店が約100社。マルヰ会の取扱代理店が1600社。その他、一部、岩谷産業のプロパンガスを販売しているお店が500社。それらイワタニプロパン使用世帯数が、合計約300万戸に対して、年間7万5000台〜8万台販売するとの計画でした。もちろん、その後も継続的に販売をして貰えるとの事でした。

私が創業の時に家庭用浄水器をカバンに入れて、1軒1軒売り歩いたあの時代から見れば、夢のような話です。1年の殆どが苦労の連続ですが、そんな中でこのような話しが舞い込んで来るとむしろ、喜ぶというより緊張する方が先に出てしまいます。

1991年1月14日に「私達は10年かけて、2001年の創立30周年に株式上場するぞ!」と発表しました。その為、上場審査期間の2年間の1年目が1999年からの開始です。
そんな重要な年を迎える2ヶ月前に、思いもかけない大きな企画を頂いた訳です。
しかも我社に白羽の矢が立ったのが日頃現場で頑張ってくれている社員さん1人1人の評価が、全国の岩谷産業マルヰ会の皆様からの推薦はあったと知り、改めて社員さんの努力に頭が下がる思いでした。

1998年.

この1年間も、私とそして多くの社員さんにいろいろな体験を与えて、そしてこの年も暮れようとしていました。そして1999年より上場審査期間がスタートする前に、めまいがする様なお話を頂き、私たちは全社員、更に気を引き締め合いました。

(次回に続く)

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