代表取締役 湯川 剛

9月18日、大阪ガス住設様(略、大ガス)の常務から「湯川社長と面談したいので、貴社を訪問する」という連絡が入りました。私は「とんでもない」とこちらに来てもらう事に恐縮し、私の方から訪ねる事にしました。
東京からの出張の帰りに新大阪に車で迎えに来てもらい、その時にテスト販売期間の結果を持参するように弊社の大ガス担当の社員さんに頼みました。車中で見る為です。この半年間、相変わらず他社のGAT訓練や全国I農機の訪問、それに加えて松下電器系の地域販売会社や全国米穀店業界等に当時「勝ち助戦略」という名の販売促進を行なっていた為、大事な大阪ガス市場へのテスト期間の状況を把握していませんでした。
車中で資料を見て驚きました。予測の何倍もの成果が上がっていました。大阪ガスショップ様(略、大ガスショップ)の努力とOSGの社員さんが1店1店のショップを通じて、1軒1軒の売上を構築していた努力の上の結果です。冗談で担当者にやはり我が社に来て貰おうかなど、軽口を言ったものですが、内心は「お役に立ててよかった」とホッとしました。

大ガスの常務の話はやはり予想以上の実績を上げた事へのお礼で、お食事へのお誘いでした。そこで私は図々しくも次のような事を提案しました。
「食事は是非ともお願いします。同時にもう1つのお願いを聞いて頂けますか。それはテスト期間中、限られた大ガスショップでの販売でしたが、それを全大ガスショップで取り扱うようにして頂きたい。併せて何故、ガスショップ経営にこの浄水器ビジネスが良いのかのセミナーをやりたいので開催して欲しい。」と、このチャンスを逃してはいけないと思い、盛りだくさんな提案をしました。常務は「よし、わかった」と快諾してくれました。後日、10月6日(火)の15時から17時30分までセミナーを開催し、そして17時45分から19時30分までパーティを開催する事が決まりました。

「ガスと水」これは一見、相反するようなイメージがあるのは「火と水」の物理的なイメージのせいであり、実は一体的なものです。同じようにキッチンのガス器具の横には必ず蛇口があり、これは一体的な市場と見なければなりません。

昔、タバコ屋の横に何故か、赤い郵便ポストがありました。タバコとポストに関連イメージはないのですが、理由は簡単です。タバコ屋に切手とハガキを置いていたからです。
ガス器具を取り扱っているガスショップさんの視界には蛇口の存在がある訳ですが、それは瞬間湯沸かし器の為だけにしか見えていないのではないかと思いました。
私はガソリンスタンドで一見無関係な低周波治療器を販売しました。それまでのガソリンスタンドの対象顧客は、「車」でした。彼らの専門用語に油外製品として「TBSA製品」という言葉があります。すなわちタイヤ・バッテリー・スペシャル・アクセサリーは全て、車に対する製品です。
しかし私は車を運転している運転手に注目し、その家族にも注目したのです。

それが「車から人へ、人からファミリーへ」として、「健康管理で安全運転」に低周波治療器を販売したのです。全く新しい発想で新しい市場に新しい製品を投入する事で、既存売上とは別に新しい売上が生まれる訳です。まさに「ガスと水」は、そのような関係にあった訳です。

(次回に続く)

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